私の住んでいる金沢は加賀前田藩のころより
工芸がとてもさかんなところです。 私は芸術として鑑賞するための絵画、彫刻より 暮らしに役に立つ美しい工芸品が好きです。 高校生の頃からそういうものに興味があり 大学のころは神戸のデパートでアール・ヌーボー展とかを見ていました。 もうかなり昔のことになります。 その当時はまだエミール・ガレも日本人にはなじみがなく ガレの花瓶が数万円で売られていました。 まだ学生だったので、その数万円も持っていなかったので 買うことはできませんでしたが 今もあの時買えたら良かったのにと思っています。 今は高くて買えないのと阪神大震災以降 価値観が変わってほしいとは思わなくなりました。 21世紀美術館で行われたシンポジウムを聞いてきたのですが 今回のテーマ 「工芸的ネットワーキング」 とは 建築、デザイン、フォークアートなど工芸を大きなネットワーク上に あるものとして広く捉えているというものです。 芸術、工芸に境界はないというものです。 ( 同感!) 日々の暮らしをつくる物がどんどん美しく変化するのは すごくエキサイティングなことだと思います。 この道具により私たちの暮らしも変化するのですから 展示は約200点あったのですが 陶芸作品の割合が多く もっと暮らし全体の工芸的ネットワーキングなら良かったのにと思いました。 モデレーターの秋元雄史氏の 「日本はすぐれた工芸品の宝庫です。もっと海外に発信しなければ日本がダメになります」 という言葉が印象的でした。 江戸の昔から日本の磁器は海を渡り ヨーロッパの城を飾り、磁器の絵付けにも影響を与えました。 日本の漆器はJapanと言われ日本の代名詞にもなっています。 私たちも日本の工芸品を見直し、暮らしに取り入れる努力が必要ですね! 良い使い手がいてはじめて良い作品が生まれるのだから。
by c-nest2007
| 2010-05-08 23:29
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