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被災地に立ち涙そして祈り 宮城県石巻市でボランティア

震災直後から
防災ボランティア、医療従事者ボランティア、民間ボランティアに登録してありました。
今回の震災は広範囲なためか・・・
私自身も遠方なのできちんとしたボランティア活動のできるところでないと
動くことができませんでした。

今回は石川県県民ボランティアセンター主催第7回出発のバスに乗せていただきました。
石川県防災ボランティアには約700名が登録していますが、
1回の募集は40名なので第1回4月29日発の募集は5分でいっぱいになったそうです。
すばらしい!

第7回は5月10日夜9時出発です。
約50名の参加者に防災コーディネーター、県職員3名の方が引率してくれます。
1班約10名、私は5班。 女性の上野リーダーです。
5班 フナキ 血液型Bということです。
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バス車中泊で翌朝6時頃現地着、それからどこでどういう仕事をするかは
ボランティア・コーディネーターの指示を待ちます。
宮城県石巻市は土、日にかけて約60団体、
1500人から2000人がボランティアとして入るそうです。
(東北全体で10000人)
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第1日目の仕事は門脇地区の泥上げです。
この地区は海沿いの工業地帯に隣接する住宅地です。
住宅の1階部分のかなり上の方まで津波がきたところです。
流された家、亡くなられた方のいる地域だそうです。
バスを降りて徒歩で移動するのですが、
作業場所に近づくにつれ悪臭がします。
建物が流された土地には花が手向けられているところもあり、
心の中で手を会わせながら黙々と歩きます。
泥上げというと溝掃除かと思われますが、
泥というよりヘドロです。かなりの悪臭がします。
ゴーグル、厚手の防水手袋着用で作業です。
一人が土嚢袋を広げて持ち、一人がスコッパで入れる作業です。
皆一丸だからできる作業で一人ではできるものではありません。

ボランティアは作業地域の写真は禁止、
被災者の方と話すことも禁じられています。
ご挨拶するだけです。
でも私たちを見て「ありがとう」と頭を下げる方、手を合わせる方がいます。

作業後は約1時間半かけて大崎市のビジネスホテルへ。
翌朝5時半起床、7時出発で
石巻市の専修大学キャンパス内のボランティア・センターへ。
ボランティアの現地スタッフの方々はキャンパス内で
テント生活です。

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ここで活動する現地ボランティアの方々が作業の振り分け、指示してくれます。

第2日は北上地区の農家の作業小屋の泥の除去です。
かなりの広さ(150坪くらい)があり、昔は牛も飼っていたそうです。
泥が20cm以上、その上に流された葦、木、ブリキ板、生活用品、
ガラス瓶やらペットボトル・・・いろんなものが散乱状態です。
会わせて30cm以上の厚みです。
こちらも下の方はヘドロ状態になっています。
もちろん悪臭もあります。
中央からかき出し一輪車を通す道を作り、
指定された場所へと運びます。
力仕事なのでリーダーが「休憩」「水分補給」と声をかけてくれます。
私は力がないのでひたすら散乱している物ひらいですが、
ヘドロですべりやすくなっている上を歩いて集めるのですから大変です。
雪国に生まれているので雪道を歩く要領で歩きます。
一輪車を使うこともありますが、
ガーデニングで一輪車にも慣れていたので助かりました。
休憩のときは皆一丸でやっているので笑みがこぼれます。

我がチームはリーダー上野さんのおかげでワキアイアイ!
作業効率もすばらしく、皆仲良しになりました。
最後にバスに乗り込む時に記念撮影。
シャッターは県の職員の方が押してくれます。やさしい!

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現地石巻市で活躍するボランティアの横田さん。
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彼は東京の大学生です。
月曜から金曜は昼は学業、夜はアルバイト、土日は石巻でボランティアの生活を
震災直後からしているそうです。
アルバイトで石巻に来る費用を捻出しているそうです。
とてもいい子、すばらしい若者です。

北上地区を担当、私たちを被災者宅まで案内し作業資材も手配します。

被災された方々を思うと
こんな少しのお手伝いでよいのかしらとも思います。

作業後バスで帰途につきましたが、
途中お風呂に入れてもらいました。
ヘドロ臭を落とし、さっぱりできて
帰りのバスは皆クタクタでひたすら眠りにつきました。

早朝4時金沢 石川県庁着。
いつもの月曜日のはじまりです。

どんなに文明が発達しても
最後は人の手でなければ処理できないことばかりです。
自分自身が被災者になることだってあるかもしれません。
被災地はたくさんの人の手助けを必要としています。

by c-nest2007 | 2011-06-14 23:44 | Go Ahead !
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